19日午前4時20分ごろ、
千葉県・野島崎の南約40キロの太平洋で、
京都府舞鶴市の海上自衛隊第3護衛隊群所属の
イージス護衛艦「 あたご 」が、
マグロ漁に向かっていた千葉県勝浦市の
新勝浦市漁業協同組合所属の漁船「清徳丸」と衝突した。
日本に飛来するミサイルの探知・追尾機能を備え、
ミサイル防衛(MD)の中核を担うはずの護衛艦が、
自国の領海内で民間船を事故に巻き込む事態となった。
事故はなぜ起きたのか。
イージス艦のレーダーは高性能で、
一度に100以上の目標を追い、
ミサイルや大砲など武器を自動的に選択して迎撃できる。
データリンクシステムで米イージス艦と情報を
瞬時にやりとりできることから、
日米同盟の象徴とも言われる最新鋭の艦船だ。
だが、軍事評論家の熊谷直氏は、
「百パーセント、レーダーで探知できるわけではない」と話す。
熊谷氏によると、高性能レーダーといえども、
小さな船は波の陰に隠れてしまうことがあり、
発見できない可能性はあるという。
また事故が起きたのはちょうど夜明け直前で、
心理的に安心感が生まれる『魔の時間帯』。
さらに薄暗がりの中、
海上の小さな船などは目視で見つけにくくなるといい、
熊谷氏は「3、4人で見張りをしていても
見つけにくいのではないか」と指摘する。
そのうえで熊谷氏は
「漁船の破壊状況からみてイージス艦が衝突したと考えられるし、
現段階では見張り不十分としか言いようがないが、
今後事故当時の両方の様子を、
詳しく調べて事故を詳細に解明する必要がある」と話している。
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