活動が静かなことから「 眠れる巨人 」とされる
銀河系の中心にある巨大ブラックホールが一時期、
強烈なX線を放射していたことが15日、わかった。
これは京都大学理学研究科の小山勝二教授(X線天文学)らの
研究チームの観測でわかったことで
謎に包まれたこのブラックホールの実像を解明する
貴重な発見という。
この「 眠れる巨人 」巨大ブラックホールは
地球から2万6000光年の距離にある。
太陽の400万倍の質量を持つとされながら、
放射されるエネルギーは銀河の中心にある
他のブラックホールに比べ、何十億分の一と極めて微弱だった。
研究チームは平成6年から11年間、
ブラックホールから約300光年離れた巨大星雲「いて座B2」を
X線天文衛星「すざく」などで観測。
この結果、ブラックホールから出た強力なX線を、
星雲が鏡のように反射して明るく輝く「光のこだま」と
呼ばれる現象を確認した。
直接観測しているブラックホールは2万6000年前の姿で、
ほとんどX線を放射していない。
一方、反射したX線は300光年の距離を遠回りして地球に届くため、
300年さかのぼった時点の観測で、
当時は激しい活動期にあったことを示しているという。
一般にブラックホールは強い引力で周囲のガスなどを
引き込むとともにX線を放射する。
小山教授は「反射したX線は直接観測より100万倍も強い。
近くで、超新星爆発が起き、
そのガスがブラックホールに大量に落ち込み、
一時的にブラックホールが目覚めたためだろう」と話している。
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