時間や空間、光すらねじ曲げ、
なんでも吸い込むブラックホールに
人が入ったらどうなるのか?
『ブラックホール宇宙』の著者である、
大阪教育大学の福江純教授に、
人がブラックホールに入った場合の変化を
シミュレーションしてもらいました。
「例えば、半径30kmの一般的な大きさのブラックホールに
近づいてみましょう。
まず、ブラックホールの半径の3倍(90km)まで近づいた時点で、
どんな物体でも重力に引かれて引き返せなくなります」
「実は、通常の大きさのブラックホールだと、
近くまで行くと潮の満ち引きと同じように
重力源に近い方と遠い方を引き伸ばす力(潮汐力)が
強く働きます。
体は落ちる方向に引き伸ばされ、側面は縮められ、
ブラックホールに入る前に引き裂かれてしまいます。
もちろん、周りのガスの温度が高ければ焼かれてしまいます」
「今度は半径3億kmの巨大なブラックホールで、
ガスの温度はとりあえずなしにして考えましょう。
この場合、潮汐力は小さくなるので、
ブラックホールに入ることができます」
「ブラックホールの中心は重力が無限大になった"特異点"です。
ただ、特異点そのものをブラックホールというのではなく、
それ以上近づくと光すら引き返せなくなる境界線までが
ブラックホールと認識されています。
その境界線を"事象の地平線"と呼び、
特異点から事象の地平線までがブラックホールの半径です。
もしかしたら、特異点にたどり着くまでは
生きていられるかもしれません」
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